農水省「わーくにの鮎からPFOSが検出されたがただちに影響は無い」(ヽ´ん`)「それどこ産？」農水省「」(ヽ゜ん゜)「答えろよ！」

米国では牛乳からも
米国でも様々な食品からPFASが検出されている。
消費者情報誌コンシューマー・リポーツが、
PFASによる地下水汚染が深刻な5つの州で販売されている主要5ブランドの牛乳製品を購入して検査したところ、
全50製品中6製品からPFOAあるいはPFOSが検出された。2024年5月に誌上で結果を公表した。

同誌は「今回の検査結果からは、食品のサプライチェーン全体が危険なほど汚染されている、またはすべての牛乳に有害な化学物質が含まれているとまでは言えない」と述べる一方、
「検出された濃度は政府の食品医薬品局（FDA）が以前に行った検査で検出された濃度よりも高く、欧州連合（EU）であれば調査を必要とするレベルだ」と指摘し、消費者に警告を発した。

同誌は牛乳からPFASが検出されたのは、PFASに汚染された地下水あるいは汚泥肥料が牧場で使われていたのが原因と推測する。

日本でも魚が汚染されていた
魚介類の汚染も深刻だ。

米中西部ウィスコンシン州の環境規制当局と公衆衛生当局は9月初め、同州北東部の複数の湖でとれた魚を一切食べないよう勧告を出した。
五大湖周辺の米加両国の州政府などで組織する「五大湖魚類消費勧告コンソーシアム」は、PFASの毒性に関する最新の研究成果に基づいて、
PFOSの濃度が40ppbを超えた魚は摂取を控えるよう勧告している。
ウィスコンシン州当局の勧告もこれに沿ったものだ。

日本でも魚介類の汚染が報告され始めている。

農林水産省が国内で流通している農畜水産物14品目を対象に4種類のPFAS
（PFOS、PFOA、PFHxS、PFNA）の含有実態を調査したところ、アユやアサリなど一部の魚介類や鶏卵から比較的高濃度のPFASが検出された。
調査は2024年度に実施し、今年8月に結果を公表した。

アユは30検体中１検体から、PFOSが1キロあたり76,000ナノグラム（1ナノグラムは10億分の1グラム）、PFNAが同40,000ナノグラムという非常に高濃度のPFASが検出された。
農水省は全体の結果について、「内閣府食品安全委員会が設定した耐容一日摂取量（TDI）と比較して十分に少ない水準」として、食べても問題ないことを示唆している。

海外の基準では食用に適さないレベル
しかし、PFASに関する日本政府の安全基準は米国やEUの安全基準に比べて大幅に緩く、多くの専門家が懸念を表明してきた。
例えば、アユから検出された１キロあたり76,000ナノグラムというPFOSの濃度は、五大湖魚類消費勧告コンソーシアムの基準では食べてはいけないレベルだ。
EUの安全基準も大きく超過している。

消費者としてはこのアユの産地が気になるところだが、農水省はこのアユが天然なのか養殖なのか、どの産地なのかなどの情報を一切公表していない。

メーン州など米国の一部の州やEUでは、PFASによる食品汚染を防ごうと、PFAS農薬の使用規制を強化する動きが起きている。
農水省は今年度、検査品目数を大幅に増やしてPFASによる食品汚染の実態を引き続き調べる計画だが、具体的な汚染対策や規制強化などの動きは今のところ見られない。