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https://www3.nhk.or.jp/lnews/nara/20240919/2050016931.html

東大寺「僧坊」跡から柱の土台「礎石」が１２基見つかる

奈良市の東大寺では、かつて講堂を取り囲む形で僧侶が寝起きする僧坊が配置されていましたが、最近の発掘調査で僧坊の柱を据えるための「礎石」が１２基見つかり、調査した東大寺などは当時の僧坊の様子を知る資料だとしています。

東大寺では、令和４年度から大仏殿の北側にある「講堂・三面僧坊跡」で発掘調査を進めていて、僧坊跡の東側の調査で、東西、南北に規則正しく並んだ建物の柱を据えるための石「礎石」が１２基見つかりました。
寺が創建された奈良時代のものとみられています。
僧坊は僧侶が寝起きなど生活する場で、かつて東大寺では講堂を取り囲むように配置されていましたが、寺などに残る資料では平安時代から戦国時代にかけて３度焼失したという記録があり、見つかった礎石には黒い炭がついているものもありました。
礎石の大きさは９０センチほどあり、そのことなどから、僧坊は直径６０センチほどの柱が立っていたかなり大きな建物だったと考えられるということです。
調査した東大寺境内史跡整備計画室の南部裕樹 室長は「僧坊が東大寺にふさわしい大きな規模だと分かった。今回の成果を今後の境内整備事業に生かしたい」としています。
現地説明会は今月２１日に行われます。