西川龍馬(天才)が全く打てない理由

なんでなんや

打席で適応に苦心しているのは、１打席目から４、５球続けて速球で押す配球など、変化球主体のセ・リーグでは考えられなかった次元の力勝負。西川は「無駄な球を投げないのも特徴的で、『もう２ストライク？』と思うことも多い」と戸惑いを明かす。

コンディション面でも苦労している。昨オフのＦＡ宣言に際しては、日本代表で意気投合してから自主トレを合同で行ってきたソフトバンク・近藤健介外野手（３０）らに相談し、情報収集したうえでオリックス入りを決断したが、移動の過酷さは想像以上だったという。「広島も遠征は多いが、セ・リーグは新幹線移動が中心で、発車直前に乗り込んで下車直前まで寝ていられる。パ・リーグは空路が中心。慌ただしい搭乗手続きや、空港から球場まで長時間のバス移動に戸惑っているようだ」（チーム関係者）

そこに新天地での気苦労が加わり、さらには中嶋監督の代名詞である日替わりオーダーの緊張感も。「試合前練習が始まる段階でオーダーが分かっていた広島と違い、スタメンが分かるのは練習後しばらくしてから。準備にかけられる時間が短いなか、すでに５つの打順を託されている。慣れるまで、まだ時間はかかると思うよ」（同）