ドイツ語翻訳者「世界最悪の日本男女格差になるの要因は女性に強要される”女らしい言葉づかい”、うるせぇぞ！と女性は闘おう」

女性も「うるせえな」と怒ったっていい
性別の美学が広げた男女格差

朝日新聞デジタル
https://www.asahi.com/sp/articles/ASS334V93S2XUCVL018.html?ref=tw_asahi

女らしく話すと気持ちがうまく伝わらないと感じませんか。
　

多くの女性が当たり前のように使う「女性のことば」がはらむ問題について、
昨年「女ことばってなんなのかしら？『性別の美学』の日本語」（河出新書）を出した
翻訳者・平野卿子さんに聞きました。

　①語尾に「のよ」「わ」「かしら」などを使う
②「うるせえ」「知らねえ」などなまった母音を使わない
③「尻」「畜生」といった卑語や罵倒語を使わない
④「お腹（なか）」「お砂糖」など接頭辞「お」を付ける
⑤感動詞は「あら」「まあ」などを使う
⑥敬語をよく使うといった言葉遣いのことです。

このようないわゆる「女ことば」とは別に、相手の意をくみ、謙遜し、へりくだる話し方を「女らしい言い回し」として論じました。

　私はドイツ語の翻訳者です。

30年ほど前、ドイツの小説にあった男性のセリフを

「とっとと失せろ、この野郎！　貴様は疫病神だ」と訳した時、胸がスカッとして今までにない快感が走りました。

「男のことば」には、

気持ちを解放させる効用があると

気付いたのです。

同時に、自分がそれまで「女ことば」を使っていたことに気が付き、
なぜ日本には「女ことば」があるのだろうと不思議に思いました。

「日本では性差というカテゴリーは非常に重要な要素だ」と指摘しました。