お腹ぽっこりおじさんってなんでお腹ぽっこりしてるの？　病気なの？

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腹くくった藤浪、初勝利　阪神９―２ＤｅＮＡ　プロ野球

■（セーフアウト）制球難、向き合い成長

　阪神の藤浪ほど「自分との戦い」という言葉が似合う投手はなかなかいない。

　序盤、球が荒れた。三回２死満塁。二つの四球と安打で招いたピンチだった。だが、負の連鎖に入る昨季までの姿はない。「もう腹をくくっていくしかない」。ＤｅＮＡの宮崎を外角低め１５２キロの直球で見逃し三振に仕留め、笑みを見せた。

　２０１３年の入団から３年連続で２桁勝利を飾った。だが制球難に陥り、成績は低迷。１９、２０年は計１勝しか挙げられなかった。

　そんな藤浪を矢野監督は開幕投手に指名した。リリーフとして使われた昨季後半には、自己最速の１６２キロを記録するなど復調気配をみせたものの、本人も驚くサプライズだった。

　「苦しい時間があったからこそ成長できている部分がある」と矢野監督。本人も「どんな癖が出やすいんだなっていうのは、何となく分かってきたところもある」と話していた。

　四回からは振りかぶるのをやめた。「セットポジションの方がタイミングが合いそうだったから」。自分自身と長く向き合ってきたからこその微修正だろう。その後、球速は落ちたが、与えた四球は一つだけ。立て直した。７回２失点で今季初勝利。ここまで３試合に先発し、いずれも２失点以内。走者を背負う場面は多いが粘れている。

　矢野監督は「（今季は）マウンド上で堂々としてみえる。態度やしぐさには俺も満足している」。長いトンネルをようやく抜け出ようとしている