ＳＵＳＵＲＵ ＴＶ．って毎日ラーメン食ってるけど病気になんないの？

https://digital.asahi.com/articles/DA3S14945383.html

止まらぬ食欲、１００キロ超え

　５月１０日朝、千葉県山武（さんむ）市で暮らす女性（５８）は、日課のウォーキングに出かけた。ランニングも含め、この日は約７キロ（１万３３１歩）を歩いた。

　朝食は青汁を混ぜたプロテインとリンゴ。昼食と夕食は同じで、スライスして小皿に盛ったタマネギ、冷やしたトマトといった野菜、小さなおわんのカブ入りカレーだった。

　「食べたい脳と食べられる量に違いがあるのに…たくさん盛りたい（泣）」。そう書いて、インスタグラムに投稿した。

　この日の体重は５８・６キロ。身長１５３センチで、ＢＭＩ（体格指数）は２５・０３。普通体重とされる２５未満をわずかに超えた「肥満度１」だ。

　健康な生活を送っているようにみえるが、２年前には体重が１２０キロあり、歩くのもままならなかった。２０１９年６月、千葉大病院（千葉市中央区）で、胃を小さくする「スリーブ状胃切除術」を受け、体重が半分になるまで減量した。

　手術の２日前、「生まれ変わる自分を記録しよう」とインスタグラムを始めた。ユーザー名は「ｄｅｂｕｒｉｎｄｅｓｓｅ（でぶりんでっせ）」。自身を「でぶりん」と称し、決意をこう書いた。

　「減量手術します。普通の人を目指して頑張ります！」

　東京都葛飾区の商店街で育った。小さな子で近所の人らに「まめこ」と呼ばれ、可愛がられた。普通体形だったが、高校を卒業してから太り始めた。２２歳で結婚した時は７８キロになっていた。

　３０代のころ、人より食べる量が多いことを自覚し始める。外食ではハンバーグ定食にグラタン、ラーメンにカツ丼というように、２人前が当たり前。「お酒が一滴も飲めない分、食べて得られる幸福感が人より多いのかも」と言う。

　４９歳だった１２年７月、体重が「超えるはずがない」と思っていた１００キロを超えた。

　「このままではいけない」と減量方法を調べた。インターネットで「食欲を抑える薬があり、千葉大病院で処方できる」との書き込みを見つけた。「これだ」。病院との長いつきあいが始まる