大阪放火犯宅で「消火栓をどうすべきか」「隙間を何とかしなければ」犯行メモと京アニ事件の記事スクラップを押収　殺意高すぎだろ…

男が自ら炎の中に入る様子も…大阪ビル放火殺人

大阪市北区のビルに入るクリニックが放火され24人が死亡した事件で、大阪府警は20日、新たに7人の身元が判明したと発表しました。
身元が判明した犠牲者は21人となりました。犠牲となった24人のなかには、クリニックの西澤弘太郎院長も含まれていました。

クリニックが入るビルの前には、20日も多くの花が手向けられていました。なかにはクリニックに通っていた人の姿もありました。西澤院長のおかげで、今も仕事が続けられているといいます。
クリニックの患者：「西澤先生にいろいろ聞いていただいて、今の仕事にあっていないのではと、親身に相談乗っていただいて、転職活動を勧めてもらって、新しく仕事することができて、仕事も楽しくさせていただいて。
僕の中では、この病院があったからこそ、今の仕事もできた。本当に先生に助けていただいた」

病院に搬送された谷本盛雄容疑者（61）。出入していた大阪市西淀川区の住宅では、クリニックの火災の30分前に、ボヤがありました。
警察の現場検証で、住宅からは、クリニックで処方された薬の袋と、『消火栓をどうすべきか』『隙間を何とかしなければ』と記された手書きのメモが見つかっています。
これが何を意味するのかは、わかっていません。警察は、このメモに関して、筆跡などを調べるとともに、クリニックの火災と関連があるかどうか捜査する方針です。

火災当日の詳しい状況がわかってきました。

谷本容疑者は、クリニックと約3．5キロ離れた西淀川区の出入りしていた住宅から、自転車で移動していました。
現場近くの防犯カメラの映像に映っていた男は、自転車の荷台に大きな荷物を括り付けているように見えます。

谷本容疑者が出入りしていた住宅からは、ガソリンと見られる油が見つかっています。さらに、その後の調べで、先月下旬、住宅の近くで、ガソリン10リットルを購入していたことが新たにわかりました。
おととし起きた、京都アニメーションの放火事件をきっかけに、現在、ガソリンを携行缶で購入する際は、運転免許証など、本人確認の証明書が必要で、使用目的などを書類に記入することが義務付けられています。
谷本容疑者は、ガソリン購入の際、店員に「バイクに使う」と説明していたことがわかりました。実際は、バイクを持っておらず、嘘の可能性が高いとみられています。

警察によりますと、クリニックの防犯カメラには、谷本容疑者とみられる男が、受付で診察券を出した後、両手に持った2つの紙袋を、床に置いて蹴り倒し、しゃがみこんでから火が上がる様子が映っていました。
その後、男が自ら炎の中に入っていく様子もあったといいます。

谷本容疑者は、10年前、長男への殺人未遂容疑で逮捕・起訴され、有罪判決を受けています。裁判所は、動機について、谷本容疑者が妻と離婚後、孤独感から自殺を考えるようになり、心中目的で事件を起こしたとしています。
事件当時を知る人：「（事件の）ときに子どもがまだ小学生だったので、規制のテープを外してもらわないと通学するのに出られなかった。そのときに見たら、血が溜まっているような状態で、壁にも血が飛んでいる状態だった」

谷本容疑者は、全身にやけどを負い、重度の一酸化炭素中毒で重篤な状態です。警察は、谷本容疑者の回復を待って、動機などを調べる方針です。

https://news.yahoo.co.jp/articles/6339055b539c9edf94d623bac539531c7459b218

大阪市北区の雑居ビル内のクリニックで17日に24人が死亡した放火殺人事件で、容疑者の男の住宅から、2019年に36人が亡くなった「京都アニメーション」放火殺人事件に関する新聞記事が見つかった。
捜査関係者への取材でわかった。京アニ事件もガソリンによる放火で、大阪府警は男が事件に関心を寄せていたとみている。

殺人などの疑いが持たれているのは住所、職業不詳の谷本盛雄容疑者（61）。
谷本容疑者はビルから約3・5キロ離れた大阪市西淀川区の3階建ての住宅に滞在していた。ビル火災の約30分前、この住宅で放火とみられる火災が発生し、2階の一部を焼損した。
捜査関係者によると、ビル火災後にこの住宅を家宅捜索したところ、京アニ事件から2年になることに関する今年7月の新聞記事が見つかった。
府警は、谷本容疑者が少なくとも5カ月前から京アニ事件に関心を寄せ、放火の手口を把握した恐れがあるとみている。

京アニ事件は19年7月に京都市伏見区の同社スタジオで発生。らせん階段付近にガソリンがまかれ、一気に激しく燃える「爆燃現象」が起き、36人が死亡、32人が重軽傷を負った。
府警は、谷本容疑者は大阪市北区の雑居ビル4階のクリニックで、出入り口近くで紙袋を蹴り倒してガソリンとみられる液体を流出させ、ライターで火をつけたとみている。
捜査関係者によると、府警は西淀川区の住宅から、谷本容疑者が書いたとみられるメモも押収した。「消火栓」といった火災との関連をうかがわせる文言があったという。

ガソリンとみられる液体が入った容量約2リットルの容器も発見、押収した。関係者によると、液体は色やにおいからガソリンとみられ、府警はこの住宅からクリニックまで、谷本容疑者が自転車でガソリンを運んだとみている。
捜査関係者によると、谷本容疑者は11月下旬に滞在先近くのガソリンスタンドで、ガソリンを約10リットル分購入していた。
ガソリンを携行缶などに詰めて購入するには本人確認が必要で、谷本容疑者が店側に身分証を提示していた。府警は計画的犯行とみている。
府警は20日、事件で死亡した24人全員の死因が一酸化炭素（CO）中毒だったと発表した。府警は、谷本容疑者がまいた液体はガソリンで、火が爆発的に広がり、避難が難しかったとみている。

谷本容疑者は事件時に催涙スプレーも所持していた。

https://news.yahoo.co.jp/articles/0a09c1627f4d022b5cd0af6e81500e4c5812e0a0