佐天「涼宮ハルヒの憂鬱の主人公って没個性だよね？」上条「はぁ？」

佐天「今更だけど涼宮ハルヒの憂鬱っていうライトノベル読んでみたけど
　　　　　　　　　　　　　　　　　　この作品の主人公って没個性だよね？」

佐天「本名不詳なのと没個性がいかにも読者の自己投影をさそってる感じだしさ～」

初春「う～ん。そうですね…とりあえず、顔も平凡、というか…あまりよくないですよね…」

黒子「ですわね。でも周りがちやほやするから
　　　　自分って結構イケてるかもって勘違いしてそうですの……」

御坂「私もハルヒは漫画板で見たことあるけど、キョンってやつ？　アイツ一年も高校生してきて、教室でマトモに女子と喋ってんの見たことないわよ」
　　　　
初春「女性に好まれる容姿をしていれば、自然と女性が寄ってくる
　　　ものですからね」

黒子「そういえば長門さんが貸した本も読むのに苦労しているご様子でしたし不自然ですわね」

佐天「キョンさんってむっつりなところもオジサンみたいですよね……
　　　　　　　　　　　　朝比奈さんを凄くいやらしい目で見てきますし……」

御坂「あいつは絶対、朝比奈みくるをオカズにしてるわよ！
　　　　mikuruフォルダとか作っててキモかったし……寒気がするわ」

御坂「でしょうね、あいつはハルヒよりも、朝比奈さん朝比奈さんだもの。
　　　　そんなに好きなら告ればいいのに。思わせぶりな態度して
　　　　キープしておくなんて、あいつは女をなんだと思ってんのよ」

佐天「告白されても困りますよ！　あたしは絶対に朝比奈さんにはキョンくんの毒牙にはかかってほしくないですし…！」

御坂「いやでも作者＝キョン＝読者なんだから、結局はキョンの都合よ」

佐天「そもそもあの世界は、涼宮さんではなくキョンさんの作った世界だという
　　　説もありますから。あの世界はキョンさんにとって都合の良いように出来すぎているんですよね～」

御坂「でしょ？　せめて改変世界の中でぐらい、ハルヒと古泉くんとで付き合えばいいのよ」

黒子「彼らはそれが仕事ですから、仕方ありませんですのよ
　　　　　　長門さんもお気の毒でした。あのような事件を……」

御坂「あれでムカツクのは、キョンが長門の親玉に、
　　　　いざとなったらハルヒを炊きつけてやるって脅した事よね
　　　　自分じゃ何も出来ない無能が自信満々に言うなって思うわよ」
　　　　
黒子「ああいう事を言われると、長門さんの立場的にも逆に困ると思いますわ」

佐天「そうですね、設定上ではキョンさんと一番親しかったからそうなりますかね」

初春「佐々木さんみたいな美人の人なら、寄って来る男の子も多そうなんですけどね」
　　　　　　　　　　
黒子「まあそれは物語上の設定だから我慢するしかないですわ。
　　　　…それよりも私が憤りを感じるのは、あの殿方は佐々木さんのことを殆ど
　　　　　気にかけていなかったと言う事ですの」

初春「伏線的なエピソードが少し挟まれた程度ですね。客観的に見ると、どうでもいいと思っていた様子です」
　　　
御坂「なんか高校デビューして調子乗っちゃったって感じで
　　　　　　　ムカつくわね。佐々木さんはキョンの事好きなの？」

佐天「そんな展開に至るのは勘弁願いたいですけど、
　　　　そうなるんじゃないですか？あたしとしては涼宮さんが悩むのは可哀想だし
　　　　佐々木さんには身を引いてほしいですけど…」

御坂「あんたが言うと妙にリアルね…
　　　　…まぁ、そんなエ口ゲヲタクみたいな思考の犠牲者をこれ以上増やして欲しくないわ
　　　　ファンだっていい加減ウンザリしてくるわよ」

佐天「そういえば分裂で、謎の新キャラみたいな女の子が
　　　　出てきたんだよね。あの子、SOS団に加わるのかなあ」

佐天「結局は涼宮さん達はチェスの上の駒に過ぎないってことか～
　　　　　問題なのはキョンさんの思いのままに新たな駒を作り出せるということだよねー」

黒子「お姉さま、どうされましたの？　……げ」

佐天「あ、上条さん…いたんですか」

上条「…ああ居たさ。最初からずっと居て聞いてたぜ…
　　　　お前らなぁ…言いたい放題好き勝手いいやがって…」

御坂「何盗み聞きしてんのよ！ってかアンタには関係ないでしょ！」

上条「うるせぇ！俺はなあキョンさんの大ファンなんだよ！大好きなキョンさんの悪口言われて黙ってられるかよ！
　　　　　くそ、テメェら、キョンさんをそんな風に思ってやがったのか…あああ！腹が立つ！」

初春「お、落ち着いてください！単なる些細な愚痴ですから！」

佐天「そうですよ、気にする必要ないですよ」

上条「あんだけ無茶苦茶言われて、気にするなだと？ふざけんじゃねえ！！」
　　　　
御坂「だって不満があるものはしょうがないでしょ！」

上条「ほう、そうかよ…じゃ上条さんもお前らに言いたいことがある。キョンファンとして言わせて貰うぜ」
　　　　
御坂「はぁ？アンタには関係ないでしょ！私たちの会話に入ってくんじゃないわよ！アッチ行け！」ｼｯｼｯ

御坂「はー、相変わらず人の話聞いちゃいないわね。この説教魔…
　　　　　　　　　　　　ま、９９％ってのはひっかかるけど大体合ってるわ。…けどそれは」

上条「うるせえっ！だまって聞けビリビリ！！
　　　　　…例えばの話だがな！部長と朝比奈さんのセクハラ脅迫及び、
　　　　　　PC強奪事件！これは立派な犯罪だ！わかるだろ！？」

御坂「まぁ…そうかもしんないけど…」

黒子「それに関しては、まぁ…そう感じる人もいるかもしれませんが…」

上条「それとな、ハルヒはキョンさんに惚れてるだろ？　それもかなりだ。
　　　　だからキョンさんが朝比奈と仲良くしたり、長門の方見てたら
　　　　いちいち嫉妬してスネるだろ？ガキかよコイツ」

御坂「そんなの、しょうがないじゃない……」

上条「しょうがなくないだろ。やれ電話してきたら
　　　　　『誰かと一緒にいる？』だの聞いてきたり
　　　　　　　　　ストーカーみたいに病的なんだよハルヒは」

佐天「…………」

御坂「…くっ」

佐天「…それは、ちょっと言いすぎじゃないですか上条さん」

上条「あん？どこがだよ？これでもまだまだハルヒの横暴は腐るほどあって話したりないぐらいなんだぜ？」

上条「だけどよ、上条さんも鬼じゃないですからね、ハルヒはこの辺にして次は朝比奈だが…」