リベラル「異人種婚や同性婚が認められてるのに近親婚が認められないのは差別。娘と結婚する権利も認められるべき」

近親相姦はなぜダメか　娘との結婚を望む男性が「近親相姦を禁じる法律」を覆そうと提訴（クーリエ・ジャポン） – Yahoo!ニュース
https://news.yahoo.co.jp/articles/cf95afbfa4056a04a54570b41ae68af947c0a2fc

今月、ニューヨーク在住のある父親が、成人している自分の娘との結婚を妨げている「近親相姦を禁じる法律」を覆そうと訴えたことが話題になっている。

成人した二人が同意のもとに行う性行為は、たとえ二人の間に血の繋がりがあったとしても「犯罪とみなされるべきではない」。それは本来、「個人の自治」であり、法がコントロールするのはその侵害だ──。

弁護士によれば、父親と娘は生物学的な親と子の関係であるという。

近親相姦の合法性は、国や地域によって大幅に異なる。ニューヨーク州では、近親族間での性行為（オーラル、アナルセックスも含む）は法的に罰せられる一方で、日本では、タブー視される傾向が強いが刑法上では罪に問われることはない。

また、英国版「ヴァイス」が報じたところによれば、「親と子の近親相姦は、違法とする国が多いが、兄弟姉妹同士の近親相姦に対しては寛大な立場を取っている国もある」。

近親者間の合意に基づく性愛やパートナーシップの支援と弁護を行う人々は、少数ながら世界各国に存在し、ウェブサイトを通じてコミュニティを形成していると同メディアは述べている。彼らは、サイト上で自身の近親相姦にまつわる罪悪感や自己肯定感、他者との確執に到るまで、赤裸々に語り合うことでお互いをサポートし、法的な問題や合法化に向けたキャンペーンの計画についても議論していると書く。

そして、今回のニュースに対しても、オーストラリア在住のリチャード・モリスという男性をはじめ数人の擁護派がこの訴訟の支持を表明していると、米紙「ニューヨーク・ポスト」は報じている。

同紙によれば、彼は「約60ヵ国で近親相姦法の変更を推進している」人物で、近親相姦を罰する法律については、「同性愛者を投獄するために使われた法律や、人種の異なる二人が結婚するのを阻止するために使われた法律と同じくらい不当である」と、語っている。

彼は「結婚の平等」を主張しており、同性婚や異人種間の結婚が認められたならば、それと同じように近親族間の性愛や結婚も、成人した二人が同意のもとに行う以上は認められるべきだとの見解を表明している。

前述のリチャード・モリスが述べているように、同性婚が禁止されていないのに、なぜ、親族間の結婚はダメなのか。

さまざまな点から考察できる問いだが、これに対してよく挙げられるのが「遺伝学」に基づく弁論だと、米誌「スレート」は述べている。

近親族同士の間に生まれた子供は、先天性欠陥症の発症率が著しく高いと言われている。実際、4人の子供を授かったドイツ人の兄妹のカップルは、「子供4人のうち、3人は身体的または精神的な障害を持っていた」と、英メディア「BBC」が2008年に報じている。

一方、同性愛者間の性愛からは、基本的には子供はできない。よって、結婚に関しても、この「遺伝学」の問題には接触しない。

これに対し「では、どちらかが避妊手術をしている場合の近親相関はOKではないか」との声もあると「スレート」は書く。そして、疑問に対して最もよく挙げられるのが、「搾取や性的虐待」といった道徳的観点だという。

特に、親子間の近親相姦に関する議論の際は、まず「虐待」が疑われる。なぜなら、親と子の間には、権力の不均衡があるケースが少なくないからだ。

親子間の近親相姦を違法とする国が多いのも、これに起因するところが多い。仮に、親子間の近親相姦を正当化してしまった場合、「合意に基づかない近親相姦の犠牲者の立場をより弱くしてしまうことが懸念されている」と、「ヴァイス」は述べている。

社会は家族をベースに構築されているため、家族構造の崩壊は社会の崩壊に繋がるとの見解があると、「スレート」は述べている。

同性婚も伝統的な家族構造からは外れているが、この問題に接触しないのは、「同性愛者は新しい家族を築くから」。一方、「近親族間の結婚は、既存の家族を壊す」だけで、「家族形成の点で何の利益も生まない」。それ故に、認めるべきではないとの見解もあるという。

映画監督のウッディ・アレンは約12年間連れ添った女優ミア・ファロー（二人は未婚）の養女スン・イーと恋仲になり、結婚した。恋仲になったのは、養女が21歳、アレンが56歳の時だった。

90年代当時から「搾取だったのではないか」との非難の声はあった。彼自身、「そう見えるかもしれない」と述べつつも、「だが、そういうもの（搾取）ではなかった」と語っている（註：アレンはファローとの間の別の養女ディランから性的虐待を告発されている）。

一方、アレンとファローの間にできた息子は、以前、このようにツイートしていた。

「父が妹と結婚したことで、私は父の息子であると同時に、父の義理の兄になってしまった。なんという道徳的違反なのか」

ちなみに、近親相姦の擁護者であるモリスにインタビューをし、その声を報じた「ニューヨーク・ポスト」には、「近親相姦を擁護する人に、発信の機会を与えるなんて不道徳だ」との批判もあがっている。そんなことからも、近親相姦に対するタブーの根深さを察することができる。

つまり幼い頃養子に行って養子先の娘と結婚する立花宗茂パターンの婿養子はアメリカでは不可
歌手のホイットニーヒューストン親子の死もこれが遠因