お前らが叩くから薬剤師が不足しているらしい─青森

厚生労働省が病院や薬局の業務量などに対し、薬剤師の数が足りているか都道府県ごとに調べた指標では、青森県は全国ワースト２位となるなど、医師だけではなく薬剤師も不足しています。

このうち、病院で働く薬剤師の不足がより深刻との指摘があることから、ＮＨＫが今月１６日までに青森県内にある市町村が運営する２２の公立病院に取材したところ半数以上の１２の病院が、病院側が必要とする人数に対して薬剤師の数が足りていないと回答しました。

このうち、▽八戸市立市民病院では業務量に対して１１人不足しているほか、▽三沢市立三沢病院では５人、▽十和田市立中央病院と▽むつ総合病院ではそれぞれ４人、常勤の薬剤師が不足しているということです。

病院によっては▽入院患者に対して薬の説明をする時間が十分確保できなかったり、▽代わりの薬剤師がいないため、長期間の休みを取ることが難しいなどの影響が出ているということです。

こうした現状について日本薬剤師会の安部好弘副会長は「薬剤師も大都市圏と比較して地方では不足している傾向がある。公立病院より、民間の薬局の方が初任給が高い傾向があることも背景にあり、奨学金制度など地域にあった政策を医療関係者や行政が議論して打ち出すことが重要だ」と話しています。